愛媛県今治市菊間町種の菊間国家石油備蓄基地で21日、南海トラフ巨大地震を想定した総合防災訓練があり、基地を管理する日本地下石油備蓄菊間事業所のほか市西消防署菊間分署、今治海上保安部など計7機関の約100人が対応を確認した。
 基地には、大規模災害などに備え原油約133万キロリットルを備蓄。訓練は震度6弱の揺れを観測し、原油タンクの配管から油が漏れ出たとの想定で実施した。
 参加者は流出拡大を防ぐため防油堤の亀裂箇所へ土のうを積む手順を確認したほか、タンクを冷やし消火する訓練も行った。海上ではオイルフェンスを張り、吸着マットで油を回収した。